注目キーワード

ゆずドレッシング

Yuzu Vinaigrette ゆずドレッシング

マイルドでフルーティーなシャンパンビネガーと柚子果汁で作る、爽やかで柔らかい味わいのドレッシング。

ゆずがふわっと香る。ほんのり甘め、油分控えめの配合でつくりました。

今回は、お酢についての【ちょっぴり余談】もございます。

ではさっそく、まいりましょう。

食材リスト&ひとこと解説

■柚子果汁
瓶入りの 無添加100%柚子果汁(日本からの輸入品)を使用しています。ここオーストラリアでは、生の柚子を手に入れるのはなかなか困難です。全くないわけではないのですけどね。

生柚子が手に入る方はどうぞ、ぎゅーっと絞ってください。うらやましい!

■シャンパンビネガー
シャンパンビネガーは、その名の通りシャンパンから作られたお酢です。ぶどうが原材料ですね。同じくぶどうから作られた白ワインビネガーの方が馴染みのある方が多いかもしれません。

シャンパンビネガーは、ほのかに甘くてフルーティー。白ワインビネガーに比べると、香りが穏やかでツンとした感じがありません。酸味も柔らかく、複雑味もあって口当たりがいいです。リリィ風にまとめると…「上品だけど華やか」そんな感じです。

ちなみに、私の手元にあるシャンパンビネガーの酸度は7%、白ワインビネガーは6%ですが、後者の方が酸っぱく感じますよ。

もともと、このゆずドレッシングは「柿と蕪のカルパッチョ」のために作ったもの。柿やリコッタに合う主張の強過ぎないドレッシングにするためにはシャンパンビネガーが最適だったんです。

比較的なににでも合わせられて使い勝手の良いお酢だと思うので、もしまだ味わったことがない方は、ぜひ試してみて下さい!

こちらも興味がある方は、開いて読んでね

【ちょっぴり余談】: 「お酢はお酒だった?!」 超ざっくり説明… 酢ができるまで。

お酢は、お酒(アルコール)からできているってご存じでしたか?

米酢、穀物酢、リンゴ酢、きび酢などなど…どれもこれもお酒の原料になるものばかりですよね。ワインビネガー・シャンパンビネガーなんて、そのまんまお酒の名前がついてます。

その他、ココナッツ酢やハチミツ酢なんてものありますよ。
ココナッツ酒はフィリピンではポピュラーなお酒ですし、はちみつ酒「ミード / Mead」なんかは、おうちでも簡単に作れちゃうんですよ、美味しいかは別にしても笑。

【ざっくり!】酢ができるまで。

原材料に酵母を加えて、糖分をアルコールに換える。《アルコール発酵》
※リンゴやブドウは、それに含まれる糖分がそのままアルコール発酵してくれます。しかし、米などの穀類はまずでんぷん質を糖に変えなくてはなりません。…例えば、お米の場合は麹(酵素の働き)を使ってでんぷん質を糖に分解。その糖が発酵してアルコールになります。正に、日本酒造りのプロセスです。

↓↓↓↓↓ 

出来上がったアルコールに酢酸菌を加える。酢になる。《酢酸発酵》
とてもシンプル。

↓↓↓↓↓

熟成させる。
この間に、風味がよくなったり、まろやかになったり味の変化が起こる。
※熟成期間は、酢(商品)によってまちまち。1か月~。黒酢など中には、年単位で熟成させる酢もあるようです。

↓↓↓↓↓

濾過、加熱殺菌などして完成
※加熱することで、酢酸菌が死んで発酵が止まる。

このように、原材料が一度アルコールになってから、酢ができるんです。なので、基本的にお酒になりうる原材料からは、酢が作れるってことですね。

さて、

いきなりですが、ここで問題です。
下の写真には10種類の酢が並べられていますが、仲間外れはどれでしょう???

酢 10種類。
<左から> 梅酢、 ココナッツ酢 、 ホワイトビネガー 、 米酢 、アップルサイダービネガー(=純リンゴ酢) 、 シャンパンビネガー 、 白ワインビネガー 、 赤ワインビネガー 、 シェリービネガー、 バルサミコ酢 。

正解は…、

一番左の瓶の『梅酢』(umeboshi vinegar)です。 
梅酢は、梅を塩漬けにしたときに出てくる液体(梅干しの副産物)であり、アルコール発酵も酢酸発酵もしていません。梅酢には酢酸菌が含まれませんが、クエン酸やリンゴ酸などが含まれていて、それらが酸味の元になっています。

以上、【ちょっぴり余談】でした。
読んでくれて、ありがとう♪

■米油(または、その他のクセのない植物油)
ゆずの香りを生かすため、味にクセのない植物油を使用します。

■アガベシロップ
ほんのり甘いドレッシングに仕上げます。そして、こちらもまたゆずの風味を生かすため比較的クセの少ないアガベシロップ(ライトタイプ)を選んでいます。

ダークとライト。色の違いが歴然。

アガベシロップには、淡い色ものと濃いものがあります。色の濃い方は、キャラメルや黒糖のような独特の風味があるので、ここではライトタイプを使用しています。呼び方は、ライト、ダーク、ゴールド、アンバーとまちまちのようですが、色の淡い(明るい)ものを選べOKです。

■塩

以上、基本の材料は5つです。

作り方、コツなど

►すべての材料を合わせて、塩が溶けるまでよく混ぜる。完成。

コツは、特にありません笑
しいて言うなら…、瓶に入れて良く振る。器を使うよりしっかり混ぜられるし、余りはそのまま冷蔵庫で保存できて便利。

全ての材料を瓶に入れ、よく振る!!!使う!

このドレッシングを使ったレシピ

 秋冬におすすめの一品。

関連記事

秋冬におすすめの、絶品ヴィーガンカルパッチョ。 アーモンドリコッタ、彩りグリーンに水菜、ドレッシングには柚子果汁を使っています。和と伊のフュージョン! 「薄くスライスして、型で抜く。きれいに盛り付ける。」いつもより少しだけ手間[…]

柿と蕪のカルパッチョ

ゆず香る、水菜・キヌア・紅芯大根のサラダ。

程よい大きさに切った水菜、スライスした紅芯大根、炊いたキヌワをゆずドレッシングで和えました。
写真だとわかりにくいですが、キヌアたっぷり入ってます。紅芯大根はスライスした後、数分水にさらしてパリッとさせて食感を良くします。

水菜・キヌア・紅芯大根のサラダ

アレンジ

このドレッシングは比較的まろやかな仕上がりなので、用途によっては少し物足りないことも…。

そんなときは、黒コショウをガリガリっと挽いて少し足す

そのほか、ディジョンマスタードをほんの少し足せば、味が引き締まりますよ。

オレンジドレッシングで、オレンジとクレソンのサラダ。

アレンジ:柚子果汁をオレンジ果汁に、米油をオリーブオイルに変えました。

オレンジを切り出した後の残り部分を、ぎゅっと絞ってドレッシングに使用しました。このオレンジ1個分でちょうど15g(大さじ1杯)の果汁が取れましたよ。

オレンジ、クレソン、クルミをドレッシングで和えるだけ。
クレソンのピリッとした辛みと、オレンジの甘みがよくあうサラダ。彩りもきれい。オレンジ1個無駄なく使えるのも良き。

オレンジとクレソンのサラダ
それでは、レシピカードをどうぞ。

ゆずドレッシング

シャンパンビネガーと柚子果汁で作る、爽やかで柔らかい味わいのドレッシング。
ほんのり甘め、油分控えめ。
印刷する ピンする レビュー
サラダ・ソース/たれ
ゆず・シャンパンビネガー
調理時間 : 3
出来上がり量 :  80 ml (およそ)

 材料

  • 柚子果汁 (大さじ1) 15 g
  • シャンパンビネガー (大さじ2) 25 g
  • 米油 (大さじ2弱) 25 g
  • アガベシロップ (大さじ½) 10 g
  • (小さじ⅓) 2 g

 手順

  • すべての材料を合わせて、塩が溶けるまでよく混ぜる。

  コツ・ポイント / その他の追加情報 

米油は、その他の味にクセのない植物油で代用できます。ゆずの香りを生かすため、オリーブオイルなど風味の強い油はあえて避けています。
►このレシピは、比較的まろやかな仕上がりになっています。用途によっては、黒コショウディジョンマスタードを少し足すなどして、アレンジしてみてください。
このレシピを作ったら…

あなたの写真をぜひインスタグラムで見せてください!

タグ:@the_edamame_kitchen

ハッシュタグ:#えだまめキッチン

タグ付けをお忘れなく。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
xoxo Lily