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【アーモンドパルプ活用レシピ】エナジーボール

エナジーボール

アーモンドパルプ(アーモンドミルクを作ったときに残る搾りかす)活用レシピの第1弾! 今回は、エナジーボールレシピを2つ公開します。

エナジーボール (energy balls / energy bites)
ナッツ、シード、ドライフルーツなどを砕いて一口サイズのボール状に丸めたもの。自然食品に含まれるたんぱく質、炭水化物、良質な脂質、食物繊維が手軽にとれる健康的なスナック。
風味付けや食材をつなぎやすくするために、シロップ・ココナッツオイルやナッツバターなどの食材が加えられることもあります。

忙しい朝やトレーニング前のエネルギーチャージ、ちょっと小腹が空いたときのおやつにぴったり。

今回のレシピでは、2種類共通でアーモンドパルプロールドオーツを使い、それぞれにナッツ・ドライフルーツなどその他の食材を加えています。

  1. デーツとカカオのエナジーボール
  2. イチジクとクルミのエナジーボール

ナッツやドライフルーツをお好きなものに変えたり、お好きな副材料を加えてたりしてアレンジも自在です。

さらに、この記事では『ココアとカカオの違い』についてもお話ししています。

では、さっそくまいりましょう。

♦このレシピでは、フードプロセッサーを使用します。

材料は?

2種共通

▪アーモンドパルプ
アーモンドミルクの副産物です。

アーモンドパルプは「ヘルシーで食物繊維が多く含まれる」そうなのですが、正確な栄養成分は出されていないのが現状のようです。大企業とか栄養の専門家とか、世界の誰かが調べてくれててもよさそうなもんですが…、英語検索では見つけられませんでした。

おから(大豆パルプです!)に多くの大豆の栄養が残っているように、きっとアーモンドパルプにも多くのアーモンドの栄養が残っていることでしょう…。???

▪ロールドオーツ
オーツ麦を蒸して平らに伸ばし乾燥させたもの。一度、蒸されているのでそのまま食べることが可能。グルテン含有を気にされる方は「グルテンフリー (gluten-free)」の表示があるものを選んでくださいね。

オートミールの方がよく耳にする言葉かもしれません。オートミールはオーツ麦を脱穀して加工した食品のことを指し、いくつかの種類があります。ロールドオーツはオートミールの一種です。

ナッツやドライフルーツに、オーツ麦も加えて栄養満点のエナジーボール!

(お好みで)エナジーボールにまぶす食材
例:ココナッツファイン/ロング、細かく砕いたナッツ、カカオパウダーなど

丸めたエナジーボールにこれらの食材をまぶすことで、栄養価アップ、異なる食感を出したり、見た目が少し華やかになったりします。あっても、なくても大丈夫。

――今回使った食材のリスト

  • ココナッツロング
  • カカオパウダー
  • ピスタチオ
  • 麻の実ナッツ
  • フリーズドライラズベリー
  • 抹茶
デーツとカカオのエナジーボール

デーツ(ナツメヤシ)
ヤシ科ナツメヤシの実です。英語名Datesからデーツと呼ばれ、乾燥させてドライフルーツとなったものが一般的に利用されています。

食物繊維が豊富で、その他ミネラルやビタミン類なども含まれ栄養価の高い食品です。少しねっとりとした食感とコクのある濃厚な甘みが特徴です。 このエナジーボールではデーツの甘みを利用し、シロップなどは加えません。

デーツは種抜きのものを買うと、使い勝手がいいですよ。

アーモンド
ミルクを作ったのと同じく、生アーモンドを使います。私はこのレシピでは、浸水の下準備はせずにそのまま使用しています。詳しくは→【ナッツや種子を水に浸ける理由と浸水時間の目安

お好みでローストアーモンドやその他のナッツやシードに変えても◎

▪ カカオパウダー
カカオパウダーがない場合は、ココアパウダーで代用可。

ちょっぴり、余談: カカオ/ココア 違いは何?

そもそも、カカオとは何でしょうか?

カカオとは、中南米を原産とする植物です。
その木に生る果実の中にあるカカオ豆と呼ばれる種子がチョコレートやカカオパウダー、ココアパウダーの原材料になります。

これらの製品は、カカオ豆を発酵、乾燥、焙煎…..と様々な過程を経て作られるのですが、ここでのキーワードは『焙煎』。

ココアと名の付く製品は、焙煎(高温での処理)されたカカオ豆が原料になっています。チョコレートも焙煎されたカカオ豆からできていますよ。
対して、カカオパウダーやカカオバターは焙煎をしていないカカオ豆からできています。熱が加えられていないローフードであり、焙煎されたものより栄養価が高くスーパーフードと呼ばれることがあります。


ココアバター(左)とカカオバター(右)違いはもうおわかりですね😉

《カカオ豆から作られる製品 例》
■焙煎ありココアパウダー、ココアバター、ココア飲料。一般的なチョコレート製品とその原材料のカカオマス、カカオニブ

■焙煎なしカカオパウダー、カカオバター、ローカカオニブ、ローチョコレート

参考:The Difference Between Cocoa and Cacao open_in_new

という訳で、カカオパウダーとココアパウダーはよく似ています。栄養価の違い、多少の味/色の違いはありますが、互いに代用が可能。普段食べているチョコレート味に近く、色が濃いのはココアパウダー。カカオパウダーは少し淡い色です。お値段も高め。

<左>カカオパウダー <右>ココアパウダー

私は、焼き菓子など熱を加える場合とチョコレートの風味を重視して出したいときにはココアパウダー。スムージー作りなどローフードレシピには栄養豊富なカカオパウダーという風に使い分けています。

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イチジクとクルミのエナジーボール

▪ドライいちじく
そのままでも食べやすい柔らかいタイプのドライいちじくを使っています。しっかり噛み応えのあるタイプのいちじくを使う場合は、刻むまたは水/お湯で戻すなどの下準備をしてから使います。

イチジクに限らず、アンズ・チェリー・プルーンなどお好きなドライフルーツに変更してOK!

▪メープルシロップ
甘味を与えるとともに、食材を繋げて丸めやすくする役割も果たしてくれます。

お好みでアガベシロップなどでも◎

▪くるみ
こちらも、お好みのナッツやシードに変更してOK!ミックスしてもいいですね。

(お好みで)シナモンパウダー
私の好みでいちじく&くるみではシナモンパウダーを少々入れています。


アーモンドパルプの活用に最適なエナジーボールは非常に自由度が高いので、お好きな食材を使っていろいろ冒険してみてください。コーティングも含め無数のアレンジが楽しめますよ。

作り方とコツなど

2種共通 + アレンジしたエナジーボールレシピ全般

エナジーボールの基本的な作り方は、非常にシンプル。

  1. すべての材料をフードプロセッサーで攪拌する。
  2. ボール状に丸めて、お好みで砕いたナッツやカカオパウダーなどをまぶす
いちじくとくるみのエナジーボール。すべて一緒に攪拌。

以下、少し丁寧に作るための下準備とコツを説明します。

ドライフルーツの下準備

►デーツは、少量のお湯に漬け15分ほど置いて柔らかくし、そのあと水を切ります。

デーツとカカオのエナジーボールではシロップなどの水分も入らないので、しっかり柔らかくすると食材がまとまりやすくなります。

☆少量の水に漬けて冷蔵庫に一晩置いて柔らかくしても。水をたくさん使うとデーツの甘みが水に流れ出てしまうのでなるべく小さい容器で最小量の水を使いましょう。

デーツに限らず硬いタイプのドライフルーツを使うときは:

A.あらかじめ包丁で細かく刻んでおく。

B.上記のような方法で、お湯または水に漬けて柔らかくしておく。シロップやオイル/ナッツバターなど水分/油分を加える場合は、余分な水気はしっかり切る。

ABいずれかの方法で下準備をしておくと、攪拌時にまとまりがよく、かつフードプロセッサーへの負担も軽減できます。

攪拌のコツ

►硬いナッツ(シード)を使う場合は、先にフードプロセッサーに入れて粗めに砕いてから、残りの材料を加えて全体がよく混ざりしっとりするまで攪拌する。

〈例〉アーモンド、マカダミア、ヘーゼルナッツ、ピスタチオ、カボチャの種

アーモンドは先に砕くと良し。

►ナッツの食感をあえて残したい場合は、ナッツをお好みの大きさまで砕いてから一度取り出し、残りの食材を攪拌してください。ナッツは、最後に混ぜ込むだけ。


エナジーボール2種
材料がまざったら、一口サイズに丸めて…
エナジーボール
お好みの食材をまぶすだけ♪ 左上と右下はシンプルにそのまま。

保存

冷蔵庫にて5日ほど日持ちします。(注:新鮮なアーモンドパルプを使った場合)

冷凍保存も可能です。食べるときは、冷蔵庫や常温で自然解凍してください。

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それでは、レシピカードをどうぞ。

エナジーボール

アーモンドパルプ(アーモンドミルクの搾りかす)を使って作るヘルシーおやつ。
お好きな食材でアレンジ自由自在。
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軽食/おやつ
アーモンドパルプ・グルテンフリー
下ごしらえ : 15
調理時間 : 5
合計時間 : 20
出来上がり量 :  8 個ずつ

 材料

デーツとカカオのエナジーボール
  • アーモンドパルプ 50 g
  • ロールドオーツ 50 g
  • デーツ 80 g
  • アーモンド 40 g
  • カカオパウダーパウダー 大さじ
イチジクとクルミのエナジーボール
  • アーモンドパルプ 50 g
  • ロールドオーツ 50 g
  • ドライいちじく (しっとり柔らかタイプ) 50 g
  • クルミ 40 g
  • メープルシロップ (約大さじ1½) 30 g
  • (お好みで)シナモンパウダー 少々

 手順

デーツとカカオ
  • デーツを10分ほどお湯に漬けて柔らかくする。
    ざるにあげて水を切る。
  • フードプロセッサーにアーモンドを入れ、粗めに砕く。
    残りの材料すべてを加えて、全体がよく混ざりしっとりするまで攪拌する。
  • 8等分して丸める。
    ★お好みで砕いたナッツやカカオパウダーなど(分量外)をまぶす。
    完成!
イチジクとクルミ
  • ドライいちじくのヘタを取る。
  • すべての材料をフードプロセッサーに入れ、全体がよく混ざりしっとりするまで攪拌する。
  • 8等分して丸める。
    ★お好みで砕いたナッツやカカオパウダーなど(分量外)をまぶす。
    完成!

  コツ・ポイント / その他の追加情報 

►各材料の分量は大まかでも大丈夫。全体がしっかりまとまればOKです。
 
☆いろいろなアレンジを楽しんでいただくために…
 
ポイント1.
硬いタイプのドライフルーツを使う場合は、下記 AかB いずれかの方法で下準備をする。
A.あらかじめ包丁で細かく刻んでおく。
B.お湯または水に漬けて柔らかくしておく。(シロップやオイル、ナッツバターなど水分/油分を使う場合は、攪拌前に余分な水気はしっかり切りましょう)
 
ポイント2.
硬いナッツ(もしくはシード)を使う場合は、先にフードプロセッサーに入れて粗目に砕いてからほかの材料を加える。
〈例〉アーモンド、マカダミア、ヘーゼルナッツ、カボチャの種
 
ポイント3.
ナッツの食感をあえて残したい場合は、ナッツをお好みの大きさまで砕いてから一度取り出し、残りの食材を攪拌する。ナッツは最後に混ぜ込むだけ。
 
お好きなナッツ・シードとドライフルーツでオリジナルのエナジーボール作りも楽しんでくださいね。
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xoxo Lily